オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

感情

脈診はウソ発見器

ここに書いたように 脈診で気の変化を見ているのは動脈の血管壁の筋肉の動きと心臓の押す出す力の部分になります。 これらの筋肉はどちらも不随意筋と言われ自分の意思でコントロールすることはできない筋肉と考えられます。 ですが感情の変化には敏感に反応…

中医学はフラクタル

chinese-medicine.hateblo.jp でも書きましたが中医学とはとてもフラクタル*1な医学 Twitterでこんな話が出て、 実際はエネルギーが奪えるわけではないので対象を見つけその人を攻撃することで自身の気を巡りを良くしているのですがやられた方は気を消耗して…

あおり運転を中医学で考える

何かと話題となる煽り運転ですが 普段はおとなしいのに運転中だけは興奮しやすくなり いつもと人が違う人も多くいると言います。 これを中医学で考えるとどうなるのでしょうか? 車の運転中は普段より大量の情報が流れ込んできてそれを処理する必要に迫られ…

薬物・ギャンブル依存について

薬物・ギャンブル依存について 中医学で考えると 「強すぎる喜びは心神を傷る」 との考えがかかわっているのでは? と思う。 適度な喜びは心(脳)の活力となる 再びその喜びを得ようと頑張るから しかしこれは本人の自発的行動や思考により生まれた 喜びに限…

HSPを中医学的に考える

大多数の人は外部からの攻撃や自分に都合の悪い事実がある場合は まず怒りといった外部を攻撃する感情で自身を防衛しようと本能的にします。 これは近年世界中で自国以外を攻撃するような政策を打ち立てるリーダーがもてはやされていることや、第二次世界大…

五行図に見える感情の相関関係について(相剋)

chinese-medicine.hateblo.jp に書いたように患者さんの感情表現だけを頼りに治療するのは危険なのを知って頂いたうえで、五行での感情の関わりを相剋の観点から書かせていただきます。 相剋とはお互いに抑制しあったりし依存しあう関係 肺(悲しみ)↔肝(怒…

五行図に見える感情の相関関係について(相生)

chinese-medicine.hateblo.jp と上げましたが 相生の関係で感情を考えると面白いので書かせていただきます。 肝(怒り)→心(喜び) 多くの人は図星を指されたり、危機に陥ると 怒りの感情を覚える人が多いです。 これは肝に代表される感情で外向きに発散す…

感情で治療を考えるのは危険

chinese-medicine.hateblo.jp 五志の話を書くと漢方薬や鍼灸の治療で 私はすぐ悲しくなるから肺が弱い 私は物思いにふけりやすいので脾が弱いんですか? なんておっしゃる方が多いのですが 感情だけで漢方を選ぶのはとても危険です それは感情はそれまで生き…

肝の不調とは脳の防衛本能(肝鬱)

chinese-medicine.hateblo.jp でも書かせてもらいましたが 肝の不調とは脳の防衛本能と考えると理解しやすい部分が多くあります。 怒りやすくなったりイライラする これは 五神・五志とは(魂・神・意・魄・志) に書いたように怒りが肝に割り当てられている…

五神・五志とは(魂・神・意・魄・志)

中医学では五臓は感情に関わりがあると考えます。 それを五神・五志と考えます 五行・五神・五志 五志の方は分かりやすいと思うのですが 五神の方は?? となる方が多いと思います 五志の感情のもとになる五臓に蔵された神と考えられます。 意・志は二つ合わ…