オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

脈診

「脈は常に変化するものだから、脈では大極はわからぬ。」?

脈は常に変化するものだから、脈では大極はわからぬ。 — 沢田健_bot (@sawadaken_bot) December 3, 2020 ここでの大極とは陰血であったり腎精のことを指しているのだと思う その部分では真理であると思いますが ここで書いたようにどの部分を切り取るかで見…

脈診はウソ発見器

ここに書いたように 脈診で気の変化を見ているのは動脈の血管壁の筋肉の動きと心臓の押す出す力の部分になります。 これらの筋肉はどちらも不随意筋と言われ自分の意思でコントロールすることはできない筋肉と考えられます。 ですが感情の変化には敏感に反応…

四診とは

中医学には四診と言って4種の望診・聞診・問診・切診という診断方法があります。 望診(ぼうしん) 望診は舌診のように相手を見ることによって観察する診断方法、舌診以外にも患者さんの体の動き姿勢なども観察する対象になりますし、顔色や肌の状況なども…

舌診や脈診は嘘を付く

中医学の診断などに使われる舌診や脈診は様々な情報を教えてはくれますがたまに 嘘の情報も含まれることがあります。 で書いたように歯痕の原因として気血不足からの低位舌が考えられるのですが 声楽などをしていて舌や口をすごく使う方の場合 普通の人より…

脈診と血圧計

東洋医学で大事にされる脈診ですが 西洋医学で考えた時に近いことをしているものっていうのは血圧計だと思いませんか? では血圧計の情報東洋医学に応用できるのではと考えましょう chinese-medicine.hateblo.jp ここでかいた脈診で確認してること 血管壁の…

流派により脈診の配置が違う?

この図の脈の配列は中医学の並びで実は経絡治療では順が違ったりします そうですね、最近かなり細かく東洋医学の考えで治療される先生に出逢って奥深いと感じ、また勉強しなおしてます。どうでもいい事だったら申し訳ないんですが、脈の右の肺脾心包と、肺脾…

脈診をシンプルに考えよう

脈診のことが書いている本を読んだりすると結構特徴的な脈についての名称であったりが出てくる。 ですがそのような特徴な脈にで会うことはなかなか無いので実際にそれを学習するのは結構難しい話になります。 そして名前の付いている脈であっても数種の状態…

寸・関・尺や左右なぜ五臓が分配されているのか

脈診を勉強するとこのように五臓がそれぞれの場所に配置されています。 西洋医学をやっている人間からするとなぜなのだろうととても不思議に思うと思うのです。 ここは私の考察によるところなので断言はできませんが 左右 左右に関してはリンパ液の影響など…

外感邪の影響を受けると脈は浮く

脈診は血管と血液の変化を触診していると言え 血管は外側→陽 血液は内側→陰 を反映しやすい。 陽の変化は早いが 陰の変化はゆったり そこを頭に入れながら脈診をすると脈の状態を理解しやすくなる。 血液は物体→陰 脈拍・血管の変動・心臓の押し出す力→陽 と…

二十四節気の処暑から霜降の脈象について(秋)

難経と言う鍼灸の古典には季節によって出やすい脈の状態が書かれています 七難との部分ですがそれには 二十四節気の処暑から霜降の時期は太陰の気が盛んになり 脈象で緊大長が現れるとあります 処暑から霜降とは年によって日は多少ずれるのですが 今年2020年…

二十四節気の夏至から処暑の脈象について(真夏)

難経と言う鍼灸の古典には季節によって出やすい脈の状態が書かれています 七難との部分ですがそれには 二十四節気の夏至から処暑の時期は太陽の気が盛んになり 脈象で浮大長が現れるとあります 夏至から処暑とは年によって日は多少ずれるのですが 今年2020年…

二十四節気の穀雨から夏至の脈象について(初夏)

難経と言う鍼灸の古典には季節によって出やすい脈の状態が書かれています 七難との部分ですがそれには 二十四節気の穀雨から夏至の時期は陽明の気が盛んになり 脈象では浮大短が現れるとあります 穀雨から夏至とは年によって日は多少ずれるのですが 今年2020…

二十四節気の雨水から穀雨の脈象について(春)

難経と言う鍼灸の古典には季節によって出やすい脈の状態が書かれています 七難との部分ですがそれには 二十四節気の雨水から穀雨の時期は少陽の気が盛んになり 脈象では大になったり小になったり短になったり長になったりするとあります 雨水から穀雨とは年…

二十四節気の冬至から雨水の脈象について(真冬)

難経と言う鍼灸の古典には季節によって出やすい脈の状態が書かれています 七難との部分ですがそれには 二十四節気の冬至から雨水の時期は厥陰の気が盛んになり 脈象では沈短敦が現れるとあります。 冬至から雨水とは年によって日は多少ずれるのですが 今年20…

二十四節気の霜降から冬至の脈象について(冬)

少陰とは心・腎のこと身体の上下のバランスに大切な臓ですね上熱下寒に気をつけないといけない時期なのかもしれませんね。#中医学 #漢方 #鍼灸 https://t.co/KQA9vQ8PvW— オックー@漢方(中医学)+鍼灸 #コサカ薬局堀之内店 (@okukatu42) 2020年10月23日 この…

葛根湯・麻黄湯の飲み方(カゼ・肩こり)

葛根湯や麻黄湯は風邪にとても有効な漢方で上手く使うと即効性があり効果に驚く程ですが上手く使わないとむしろ体調を悪化させるおそれすらあります。 まず使ってはいけないのは 熱ぽい風邪 このタイプに使うとカゼを悪化させるので注意が必要です。 葛根湯…

脈拍の速さについて

漢方を体質に合わない人に使うととても大きな副作用が出ることがあります。 場合によっては命にかかわることもあるのでしっかり判別して出す必要があるのですが、 特に注意したい部分として寒熱の判別があります。 寒熱とは体が冷えているが熱があるかを判断…

脈が弱いときのとりかたのコツ

脈の弱い時の取り方のコツを聞かれたのでお答えしようかと思います。 基本的に脈が弱いのはその人の特徴ですので脈を取りにくいのは悪いことではありません。 ですが人によって脈のルートが少しずれていたりする方もいますので、 初診時に脈がなかなか取れな…