オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

舌診

舌の動きや形について

老舌(ろうぜつ) 舌面の紋理がきめ粗く、舌体が堅くしまった感じで、色が濃く 見えるもの シワの多い皮膚の粗い老人の顔のように見える このような舌は実証の人に多いと考えられる舌です 嫩舌(どんぜつ) 舌面の紋理がきめ細かくてしっとりと潤いがあり、…

舌診での舌の色について

舌に向かう動脈は舌深動脈で舌尖部に向かいその後 静脈に回収されます。 ですので心肺機能の影響が舌先に強く反映されます。 ですから上半身に熱がこもっている人などはした先が赤くなりがちです。 またこの図では舌の付け根のあたりが腎の領域となっていま…

四診とは

中医学には四診と言って4種の望診・聞診・問診・切診という診断方法があります。 望診(ぼうしん) 望診は舌診のように相手を見ることによって観察する診断方法、舌診以外にも患者さんの体の動き姿勢なども観察する対象になりますし、顔色や肌の状況なども…

舌診や脈診は嘘を付く

中医学の診断などに使われる舌診や脈診は様々な情報を教えてはくれますがたまに 嘘の情報も含まれることがあります。 で書いたように歯痕の原因として気血不足からの低位舌が考えられるのですが 声楽などをしていて舌や口をすごく使う方の場合 普通の人より…

舌診の苔とは

舌診と呼ばれる診断方法において理想的な苔は 白薄苔と呼ばれ白くうっすらと苔が生えている状態だと言われます。 舌の表面には舌乳頭と呼ばれる無数の突起があります。 これが正常に生えている状態が白薄苔と言えるのです。 ですのでこの苔が全く生えていな…

舌診の歯痕とは

テレビで歯痕について西洋医学でなぜ出来るかの解説として 低位舌(ていいぜつ)の話がされていました。 chinese-medicine.hateblo.jp 以前にこのブログで上げた舌が下顎にベタとついてしまっていると鼻呼吸がしにくいといったタイプの人の舌の状態ですね。 …