目の状態で全身が診える五輪学説とは
中医学 には五輪説との考えがあり
目の虹彩は肝
目の両端の赤い部分(目尻・目頭)は心
目の回り(まぶた・涙袋)は脾
目の白目は肺
目の瞳孔は腎
が影響していると考えます
目は肝だけでなく様々な臓腑が関わるというのがわかります。
肝
は虹彩にかかわると考えます。
虹彩は瞳孔の大きさをコントロールしています。
瞳孔の大きさは自律神経でコントロールされていますから目の中でも最も肝の影響の大きな部分だと言えます
またピント調節なども肝が関わると考えています
心
は目尻、目頭に関わっていると考えます
目尻・目頭は、血管が表面まで見れるところ
舌と同じですね
さらには上焦に位置するので心の影響が分かり易い場所と言えます
目尻などの痒みに心火を取る黄連などを使うと有効な事も多いんです
脾
は目の周りは関係すると考えます
まぶたや涙袋などですね
また目の周りは顔とも考えられますね
中医学では
顔色悪く黄色い事を萎黄と言い脾が弱いと考えます
肺
は白目の部分(強膜)に関係が深いと考えられます
強膜はコラーゲン主体の成分で出来ていて、眼球の周囲を守っている膜です
肺は皮毛(身体の表面)を主ります。
ですから表面の膜!理にかなっていますね。ドライアイの方の場合
補肝腎の杞菊地黄丸より
肺陰を補う麦門冬湯の方が有効な場合があるのもこのため
もちろん他の随伴症状などで使う漢方はこれら以外にも多くあるので一例です
ぜひ漢方相談をオススメします。
腎
は瞳孔に関わっていると考えます
瞳孔は目の一番奥の部分が見えるところです
腎は生命の根源のエネルギーを蓄えているので納得ですね!
人間は瞳孔が開いてしまうと亡くなってしまうと言いますしね。
黄斑変性などの眼底の問題へのアプローチに
補腎の漢方を使うことが多いのもこのため
また網膜は微細な血管が多いため
血流改善の漢方を併用することもあります。