五臓六腑の陰陽について
五臓自体にも陰陽はあり
肝、心、肺、腎はわかるにしても脾は?となるかもしれません。
脾はすべての臓腑の中央に位置して気血をすべての臓腑に作り与える存在ですので、私は他の四臓に分け与えるもの自体も脾の陰であると考えています。
また脾が痰湿を作り出すと考えるもの、その作り出したものが停滞して機能しなくなると痰湿と捉えるので当然の結果ですね。
※脾陰が独立してあるとの考えもありますし、脾は潤を嫌うのでないとの考えもあります。私は他の臓に与えている陰と臓として脾が使っている陰がありどちらも脾の陰でその比率を考え治療のバランスに組み入れればよいと考えています。
このバランスが痰湿の考えにもつながる。
も読んでいただくと五臓の関連性が理解しやすいと思います。
さてでは腑には陰陽があるのかとなりますが
臓腑の一番の違いは物を蔵する力が有るか無いかなんです
物とは実体のことで陰となりますが、
腑にはその機能がないわけですから腑に陰はないとなります
いつもオックーはこの世の中にはすべて陰陽があると
#陰陽大喜利 でいってるのに?
となるかもしれません。
では腑の陰は何かと言いますと
表裏関係にある臓であると考えることが出来ます
臓(陰)↔腑(陽)
肝 ↔ 胆
心 ↔ 小腸
脾 ↔ 胃
肺 ↔ 大腸
腎 ↔ 膀胱
ここでお察しの良い方は胆は胆汁を蔵しているのでは?
となりますがその件については奇恒の腑についてで詳しくかきますね。