身体は季節の影響を受けやすい(冬)
東洋医学に五季という考えがあります
肝心脾肺腎それぞれの不調が出やすい季節のことです。
肝→春
心→夏
脾→長夏(日本では梅雨)土用
肺→秋
腎→冬
今回は腎について書きます。
腎とは体の一番下にあり(場所的に最も陰)
体の全ての潤いを統括する臓器(機能的にも最も陰)と考えられています
また広義での腎精とは気血津液全てのことをまとめたものと考えます。
ですから人の体の実体のあるもの全てを腎が統括しているとも言えます。
これについては新たな五行図を作りたいでも少し触れているので見てやってください。
ですが人間が生きていますので全て物質だけで回るかと言ったらそういうわけではありません。
それを機能させていくエネルギー陽が必要です。
その生命の根源と言えるエネルギーを蓄えているのも腎と考えられているのです。
ですので最も寒くなる冬の時期はその生命の根源の火も弱くなりがち
また体が冷えるということは陽が減るということですが、
陰陽バランスで考えた時には陰も減らさなくてはいけません。
そのため冬場はお小水などの回数が増えるのが特徴的
しっかり出せればいいのですがそれができないとむくみなどの状態が起きてきます。
この排尿などの力にも腎の陽が大切
※西洋医学的に考えても寒い時期は毛細血管などを収縮させ外に熱を逃がさなくするので必要な血液量が急激に減りますそれにより必要な体液量も減りますので尿量が増えると考えられます。
冬場は冷たいものを食べずに肌の内側から温めてくれる
乾燥ショウガやシナモン、山椒などを取るのは良いかもしれません。
もちろん摂り過ぎは潤いの消耗などにもつながるのでお勧めはできません。
冬場はこれまで話したように陰陽ともに少ない状態でバランスをとるのが大切ですのであまり無理な運動などはせず夏に備える時期でもあります。
ですのでこの時期の塩分の取り過ぎは浮腫み(陰)を増やすので特におすすめできません。血圧の上昇にもつながりやすいのもこのため。