気滞と気虚の違いとは
気虚とは気(エネルギー)が足りない状態
気滞とは気が巡っていない状態
と書いてしまえばとてもシンプルで分かり易いじゃないか間違えないんか起きないんじゃないかと思う訳ですが、 実際臨床の現場で応用するとなると結構これが厄介なんです。
気虚を考えると エネルギー不足ですから食事がしっかり取れてないや長時間の肉体労働をして疲れた、長年病気を患い身体が弱ってきているなどであれば間違いなく気虚なのですがそんな方は珍しく
ただ疲れやすいなどの言葉で気虚と判断してしまうのはとても危険です。
気がうまく巡っていないということはうまく使えていないということでもありますから、そんな時にも人間は疲れたという感覚を覚えます。
ですのでその人の仕事の内容や 人間関係であったり疲れた後の行動などを聞くことによって絞り込んでいく必要があります。
例えば仕事で疲れてジムに行くとすっきりするんだよねってとか、土日になると俄然元気な人などだと確実に気滞ですよね。
また
サウナや岩盤浴好き
激辛好き
飲み物は熱々またはキンキンに冷えているの好き
炭酸が好き
なんて方も気滞のことが多いです無意識にストレス発散しようとしているパターンですね。
また厄介なのが、巡らせる気自体がないために 巡っていないパターン
こんな場合は補いながら巡らせるさじ加減が大切
その加減をしていく上で大切なのは臓腑での気のバランスとなります。
ただそんな方でも一時的に巡らせてくれる
サウナや岩盤浴好き
激辛好き
などが好きでその後もっと疲れてしまっている方もいます。
生活習慣の見直しの提案も必要ですね。
また気滞と言うとストレスと思う方も多いと思いますが、風邪などにより身体が上手く機能しなくなるのも気滞です。
そんな時に気を補い過ぎるとつまりがひどくなり病状を急変させる恐れすらあります。
風邪には補気薬を使う時はかなり慎重になるべきといえます。