薬物・ギャンブル依存について
薬物・ギャンブル依存について
中医学で考えると
「強すぎる喜びは心神を傷る」
との考えがかかわっているのでは?
と思う。
適度な喜びは心(脳)の活力となる
再びその喜びを得ようと頑張るから
しかしこれは本人の自発的行動や思考により生まれた
喜びに限られるのでは
薬物などにより外的に与えられる喜びはそれでしか再現できないから
精神依存につながる
さらにギャンブルの場合はギャンブルをするという自発的行為の先に
ギャンブルの結果(こちらは確立など絡む外的喜び)があるのが質が悪い
本人は自分の自発的行動でつかみ取ったものと錯覚しさらに止められなくなる。
これが「強すぎる喜びは心神を傷る」の本質なのでは
こういった場合だけでなくオリンピックで優勝するなどしたあと燃え尽き症候群になる人も同じパターンだと思う。
これらをどのように中医学で解決するか考えた時
私が考えるのは陰陽理論を応用することだと思う
陰陽について①で書いた陰陽は同じ基準をもとに比較するとの考えです。
例えば
オリンピックに優勝する⇔優勝できない
で陰陽をを考えると次回も優勝するしか前回と同じ状況は作れません。
ですが、
オリンピックの経験を後継者に伝える⇔伝えない
といった全く違うベクトルで陰陽を考えれば何度でも達成感を得ることは可能なはず。
ただ薬物の場合、完全に外的要因なのでそれがより難しいかも知れませんね。
また西洋的に考えた薬物依存が分かりやすく書かれていたのでリンク貼っときます。
医療用麻薬モルヒネが依存を形成しないワケ
また中医学的にも疼痛コントロールで使うわけで過度の喜びとしてモルヒネが働かないからと考えられると思います。
またギャンブルに関しては自分の力で達成したとの勘違いをどのように理解してもらうかがポイントになるのでは
外部からもたらされる情報は陽、自発的に作り出されるものは陰
とも考えられしっかりした陰がない陽は儚いものだと言うことです。
基本的に五志と呼ばれる感情はすべて適度にあるのであれば人間の精神活動を円滑にするもの、ただ過剰な場合は問題になる通常良い感情と考えられる喜びに潜む問題点だななんて考えました。
また、依存には精神依存と身体依存の要素があり
精神依存は心の要素が強く
身体依存は肝・肺の要素が強いとも言えるかもしれません。
肝と肺は気のめぐりに関わる臓腑ですから過剰の神経伝達物質などが薬物によって加えられたり減らされると陰陽バランスが狂いその薬物がある状態でバランスを取ろうと体は働きますから、薬物がある状態でバランスが取られて状態になります。
今度はない状態になるとバランスが崩れてしまうのだと思われます。