五十肩はなぜ40~60歳くらいに頻発するのか
五十肩とはどのようなものかはこちらのブログが分かりやすいのでおススメです。
【五十肩とともに生きる:その1】発症要因から予防策を見いだす - すなおのひろば
とても分かりやすくまとめられており、鍼灸師として一般の方に説明するのにも役立ちます。
さて、五十肩は肩関節周囲炎とも言われ
肩の痛みと可動範囲の制限を伴う加齢性疾患のひとつです。
五十肩の原因はハッキリ分かっていないことも多く、肩を構成する種々の組織の劣化・老化(退行変性)によって生じるのは間違いないのですがそれだとなぜ、もっと高齢になって起こらず40歳~60歳で頻発するのか不思議に思いませんか?
それについて考察すると
更年期に近いものでないかと思える部分がある、女性の方が五十肩が多いのとも重なるところですね。
更年期同様に陰陽のバランスが崩れる時期だから五十肩のような状況が起こると考えられるのではと思うのです。
陽とは動きであったりエネルギーで
陰とは筋肉や腱、関節包などの実態
陰が減ってきているのに、陽が残っている状態だと
陰に過剰な負担がかかるのが分かるかと思います。
陰陽ともに衰えると陰への負担も減るので
過渡期にあたる40~60歳くらいに頻発すると考えられます。
運動後の筋肉痛も若い人はすぐに来るけど
年配の人は数日遅れてくるのも
若い人は筋肉の限界に近いところまで体を動かすが年配の人は本人は限界まで動かしていると思っているが脳が無意識にブレーキをかけているためと言われます。
なので火事場のくそ力みたいにブレーカーが外れた状態で動いた後は普段では考えられないような筋肉痛に見舞われます。
こういった無意識のブレーキが年配の人の関節の負担などを軽減するのではないでしょうか。
ですので治療として考えると、適度な運動と胃腸機能を高め陰血(筋肉、腱など)の充実をはかる必要があります。
これはを中医学でいう肝脾の調和を取るといったことにつながるのだと思います。
また予防としても胃腸の機能を高め肝腎の潤いを消耗しないことが大切と言えますね。