オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

病名漢方のメリット・デメリット

病名漢方とは
病院などで出される診断名に合わせて
○○病なら□□湯
などと漢方を選ぶ方法
メリットは漢方を知らないドクターなどでも
しっかり診断をつけられるなら
漢方を使うことが可能なこと
病名に合わせた漢方は日本人の体質や風土もありきの前提で
その病名に対して最も合う可能性の高い漢方を統計を取って決めているので
当たる可能性も高いと言えます。
これが一般的に言われるエビデンスに基づき漢方を使っているところ素晴らしい。
ですが全ての人が同じ病名だと同じ漢方が効果的であるわけではないので効果が無い場合もあります。
それに同じ病名でも全く逆の原因の場合もありそんな時はむしろ症状が悪化することまでありますので病名で使用する場合は
そういった可能性も患者さんにしっかりと伝えたうえで使用する必要はあると思います。
また病名漢方では選択されることのない漢方が有効な場合もありますので、病名漢方でしか出せない場合は私は病名で使うので他の方法で漢方を選べば漢方がより有効な場合もあるのをしっかり患者さんに伝えるのも大切
保険が使えて安価な漢方が使えることにより、より多くの患者さんに漢方の素晴らしさに触れてもらえるきっかけとしての病名漢方ならだい歓迎なわけです。
一番避けて欲しいのは、やっぱり漢方は時間がかかるね*1などと分からないのを誤魔化すこと、
患者さんにとってドクターの言葉は絶対なのでその患者さんが他の漢方を使う機会すら奪う許されない行為だと思います。
また、漢方は副作用がないからとの安易な使用、体質に合わないで使うと副作用も出やすいのは忘れないで欲しい

病名漢方のメリット・デメリット

*1:的確に使えばなにかしらの変化はある