オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

中医学初心者に②

患者さんとの問診をして行く時にどうすればいいかと悩まれる方も多いかと思います。

様々なやり方があるのでしょうが、先入観にとらわれず白紙になってきてなんていうこともよく聞きます。

この言葉は一部あってるが一部はあってしないと思います。

先入観にとらわれないという意味合いが、多くの可能性を捨てずに聞けという意味だと考えているからです。

多くの可能性を捨てずに効くということは、そもそも多くの可能性を手札に持っていないとできないことですので、白紙の状態で聞けるわけがないのです。

とても多くの可能性がある状態で聞くというのを白紙と言うのであればそれはそれで合っているのかもしれません。

ベテランの先生などは無意識のうちにそういった多くの手札を頭に浮かべながら聞いているので、あたかも白紙で聞いているかのように見えますが実際はそうではありません。

ですので初学のうちは特に多くの可能性を頭に思い浮かべる癖をつけておく必要があると思います。

一つのトレーニングとしては西洋的な病名から推測される可能性をさっと頭に浮かべる癖をつけておくことです。

例えば起立性低血圧の方

chinese-medicine.hateblo.jp

 ここに書いたように

虚の可能性と実の可能性があるのが分かるかと思います。

 

最初のうちにイメージするポイントとしては陰陽や虚実というものを軸にどちらのパターンでも起こり得る可能性を考える癖をつけるのが良いと思っております。

もちろん虚の方が起こりやすいや実の方が起きやすいということはありますが、

自分の想定の中ではどちらのパターンも考えておかなければいけないのです。

私が Twitter でいつも #陰陽大喜利 とやっているのもこの思考トレーニングのひとつです。