過活動膀胱になぜ骨盤底筋訓練が有効?(中医学的に)
過活動性膀胱に骨盤底筋訓練が有効なのは臨床上でも分かっていることですが
中医学的に考えた時にこれがなぜ効果的なのかについて考察していこうかと思います。
この訓練が有効なのは特に女性の方です。
どちらかと言うと年齢を重ねると女性は排尿の問題として尿漏れが気になり
男性は尿がうまく出せないことが気になることが多いです。
元々の尿道の長さなどにも影響されますし、男性の場合は前立腺の肥大なども影響していると考えられますが、女性の尿漏れに関しては尿道の括約筋などの低下も影響していると考えられます。
ですのでそこの筋力を高めるのが有効なのは当然といえます。
西洋医学的考察でも、もっと多くの過活動性膀胱へ対する効果の理由があるのかもしれませんが私はそこはあまり詳しくないのでこれぐらいにしておいて中医学での考察をさせていただこうかと思います。
中医学的に考えた時には肝の機能などが影響していると考えられます。
その部分に対しても骨盤底筋訓練は関連していると考えられるのです。
肝・胆は二陰に関わると言われ、二陰とは膀胱と肛門を指します。
ですから肛門を締めるなどの運動をすることは肝にもアプローチしていることになると言えるのです。
漢方鍼灸のアプローチでは、疏肝理気であったり平肝、柔肝それぞれの状態に合わせて使っていけば良いかと思います。
ですので骨盤底筋訓練は中医学的に考えた時に肝と脾にアプローチをしており肝脾の調和をしていると捉えることも可能となります。
もちろん肝と脾どちらのバランスに問題があるかによって対応は変わってきますので
しっかりした弁証論治を組み合わせ中医学的アプローチをすると骨盤底筋訓練の効果を劇的に上げることもできるのではないでしょうか。
膣トレなどがTwitterなどで話題になったりしますが