偏頭痛を中医学で考える
このある病気とは偏頭痛のことなんです
そして第2位の原因とは強い光
とのことでした番組中ではこれらの原因を避けるのが一番効果的とのお話でしたが
中医学的に偏頭痛を考えるとどうなるのでしょうか?
偏頭痛という名前が表すように頭の片側側面が痛くなることが多い頭痛です。
そのような特徴を中医学で考えると、側面に影響する経絡を考えることになります。
頭の側面に影響の多い経絡とは少陽胆経・少陽三焦経になります。
偏頭痛が起きる場所から中医学的な名前をつけると少陽頭痛ということになります。
これはあくまで場所での名前ですので、なぜ少陽経に問題が起きているのかは様々な原因が考えられるのです。
少陽胆経・少陽三焦経と表裏にある臓腑を考えると
少陽胆経↔厥陰肝経
少陽三焦経↔厥陰心包経
肝と言う臓腑は気の巡りをコントロールする臓腑と考えられますので精神的ストレスなどを受けると悪影響を受けやすいと考えられます。
また心包と言う臓腑は心の周りを守る臓腑と考えられ心と共に心肺機能に関わっていると考えられます。
ですのでこれらの部分に問題がある時に側頭部に頭痛が起きやすいと考えることもできます。
また肝の働きとは外部からの精神的ストレスだけでなく光などによるストレスから脳を守ろうとする働きであると考えられます。
それが過剰に反応してしまうと頭痛になると考えることも出来ます。
そしてこれらが過剰に働く理由としては
過剰なストレス(精神的・肉体的どちらも)もしくは
そこまで強くないストレスでも反応してしまう身体の余裕の無さ
の2つもしくはそれらの組み合わせも考えられます。
中医学で言えば
過剰なストレス→肝火上炎
強くないストレスでも反応してしまう身体の余裕の無さ→肝陽上亢
となりますこれらは完全に切り分けることは出来ずそれらの問題の大きさにより対応の方法を調節します。
西洋医学的にも偏頭痛の原因は脳血管の異常な拡張であると考えられますから脳が自己防衛のために過剰反応していると考えるのは矛盾がありません。
また脳に血を送り届けたりするのは心と心包の働きですからここの過剰反応と考えてもよい部分もあると思います。
またストレスを受けてすぐには頭痛にならず落ち着いてから出る場合などは気虚なども絡んでいることが多いです。