生理周期の長さについて
生理周期が遅れる理由は
— オックー@漢方(中医学)+鍼灸 #オックー中医学勉強会 (@okukatu42) 2020年12月3日
脾虚・腎虚・気滞・血瘀・痰湿・冷えなどで
生理の不調の原因と重なる事が多い#生理 #中医学 #漢方 #鍼灸 #生理痛
生理周期が早まる理由は
— オックー@漢方(中医学)+鍼灸 #オックー中医学勉強会 (@okukatu42) 2020年12月3日
脾虚・腎虚・気滞・熱などで
生理の不調の原因と重なる事が多い#生理 #中医学 #漢方 #鍼灸 #生理痛
生理周期とは生理が来てた日から次に来る日までの日数を指し基本的に28日前後が理想と言われます。
ですがその日数より長かったり短かったりすることも多いです。
この長くなったり短かったりから得られる情報もあるのでそのことについて書きます。
生理周期が遅れる理由は脾虚・腎虚・気滞・血瘀・痰湿・冷えなどが考えられます。
ここまで書くと同じ理由で長短どちらにもなることが分かるかと思います。
また早くなる原因の熱も実熱・虚熱でどちらでも代謝は亢進されます
ですので元々腎虚で生理が遅かった人が腎陰虚が進み虚熱になり代謝亢進生理が早くなると病状が進展することもあります。
気滞の場合もストレスの度合いでストレスマックスなら熱、そこまででない場合は巡りの悪さと周期ごとの変化が激しいのが特徴
それ以外でも気滞で脾が弱り脾虚になることもあり、さらに脾虚から痰湿が作り出されたりそれぞれの原因自体が絡み合っているのでその部分も考慮して確認して行く必要があります。
「脈は常に変化するものだから、脈では大極はわからぬ。」?
脈は常に変化するものだから、脈では大極はわからぬ。
— 沢田健_bot (@sawadaken_bot) December 3, 2020
ここでの大極とは陰血であったり腎精のことを指しているのだと思う
その部分では真理であると思いますが
ここで書いたようにどの部分を切り取るかで見え方が変わってくるのが東洋医学なので
どの部分を論じているのか常に意識する必要がある。
代表的な診断方法である脈診・舌診・腹診などを比較したとき
脈診>舌診>腹診
の順に感情などの変化で変わりやすいと感じる。
ですが全ての情報が変化するわけではないですし、
変化する部分を知ることによって感情に影響されやすいなどの部分を知ることはできるわけです。
陰陽両面の状態を含めて大極とするのであれば脈診も大極を知ることにはなるのです。
ここで書いたように舌や脈は上半身の情報を反映しやすいために変化しやすい
それに比べ腹診の情報の方が変化しにくいのは必然かもしれない
また話はそれるかもしれないが
に書いたように肝気がまだある状態での肝血虚の人の脈は変動しやすい
それは肝気のコントロールに必要な肝血が不足しているため少しのストレスで気が詰まりやすくなるから
だが肝気虚まで進展している場合は脈は変動できなくなる
こういった部分を読み取れるのが脈が変化しやすいのの魅了でもある。
少陽胆経の流注について
目尻の瞳子髎に起こり
耳前の聴会→少陽三焦経の和髎→頷厭→陽明胃経の頭維
頭維→懸釐→懸顱→曲鬢→少陽三焦経の角孫→率谷→天衝→浮白→頭竅陰→完骨
そこから折れ曲り上行さらに前方へ→本神→陽白
再び折れ曲り陽白→頭臨泣→目窓→正営→承霊→脳空→風池→肩井→督脈の大椎→太陽小腸経の秉風→肩井→陽明胃経の欠盆から身体の内側へ
分枝は完骨→少陽三焦経の翳風→耳の中に入り→耳前→太陽小腸経の聴宮→陽明胃経の下関→上関→瞳子髎
また瞳子髎からの分枝は下に向かい陽明胃経の大迎へそこから目の下にいたり
再び下り太陽小腸経の天容と交会し陽明胃経の頬車から喉部に入り欠盆で合流します
欠盆から中に入ったのち胸中に走り厥陰心包経の天池を経て深く横隔膜を貫通し肝に絡し胆に属する。
その後、脇肋の内側に沿って降下し少腹部両側の鼠径部に出て陰毛の周辺を環り横へ向い大腿骨の大転子の中へ(環跳)
欠盆から分かれた支脈は淵腋→輒筋→厥陰肝経の章門→日月→京門→太陽膀胱経の上髎・下髎と交会
京門→帯脈→五枢→維道→居髎→大腿骨の大転子の中へ(環跳)
そこから大腿を下に第四指の小指側の足竅陰に至る
また別枝は足臨泣で分かれ第一趾の爪後の発毛部に出て厥陰肝経と交わる
胆と言う臓腑は六腑に属するものの奇恒の腑でもあり
腑でありながら胆汁を蔵し決断にも関わり臓のような側面も持っているのが特徴です。
ですが中医学でみて行くと五臓のような明確なアプローチについてあまり触れられていません。
ですので私は胆へのアプローチとして六経弁証の少陽病の条文であったり
少陽三焦経・胆経を合わせて考えアプローチすることがあります。
もともとは肝の阻滞の問題であっても少陽まで波及してしまった場合、単なる疏肝理気などでは上手く行かず和解少陽する方が劇的によくなることがあります。
また少陽経は身体の側面を流れているため身体の捻りなどの動作に大きく関わり
それらの不調がある場合も経絡へのアプローチだけでなく和解少陽が有効なことがあります。
少陽に問題があっての眼瞼下垂なども和解少陽で改善した経験もあります。
漢方・鍼灸を運用していて思うこと
経絡の流れを見ると面白いのですが
陽明胃経以外の陽経の経絡は全て大椎と交会しています。
風邪は外感邪ですから外側から入ってきます。
経絡で特に外側に関係していると考えられるのは、
陰経の経絡より陽経の経絡です。
それらが交会するところから風寒邪が入るとはよく考えられているし
そこから入るのを知っていたからむしろそこで交会すると考えたのかもしれません。
弁証の一つに六経弁証というのがあります。
六経などと書かれているのですから経絡の流注に沿って順番に病気が進んでいくと思いがちですよね。
経絡の流注で考えた場合
太陰肺経→陽明大腸経→陽明胃経→太陰脾経→少陰心経→太陽小腸経→太陽膀胱経→少陰腎経→厥陰心包経→少陽三焦経→少陽胆経→厥陰肝経
になりますが
そのような順番で病気が進んでいくわけではありません。
この弁証は風寒邪にやられた時に病気が進行していく変化を判断し
その状態への対応について論じていると考えた方が良いです。
現代中医学では臓腑弁証を重視する傾向にありますが
外部の天候変化などによる体調の不調に対してのアプローチにこの六経弁証を使うととても有効なことが多いので私もよく臨床応用させて頂いています。
中医学でも気のめぐりに対して大きく関わっているのは肺と肝考えるのですが
どうしても漢方治療の場合、肝のウエイトの方が高いように感じるのです。
鍼灸を勉強するようになってより気の巡りに対する肺の大切さを意識するようになりました。
肺は皮毛を主りますので鍼灸の刺激する部分は全て肺へのアプローチという部分があると考えられるのです。
ただ中医学の場合、漢方理論が先にありそこに鍼灸理論を合わせて考えている部分があると思うのです。
漢方の得意なところは薬物を体に入れて実際に物を増やしたりすることができることですから、肝へのアプローチも肝血を増やすというところを重視できるのですが
鍼灸の場合はそこが苦手ですからそこをほったらかしにすると中医学で弁証したのに実際には効かなかったということになりかねないのです。
ですから弁証を立てた時に陰血の問題なのか陽気の問題なのかを判断し
陰血の問題が強いようであれば食養生や漢方などの併用があってこその治療と言えるのです。
少陽三焦経の流注について
第四指の小指側末端の関衝に起こり肩まで至り
肩髎→太陽小腸経の秉風→天髎→督脈の大椎→少陽胆経の肩井
そこから前に向かい陽明胃経の欠盆へ
欠盆から内側に入り心包に絡しそこから下降して
上焦・中焦・下焦(三焦)に属する
心包で分かれた分枝は再び欠盆から出て天牖へ
耳の周りを回り角孫へそこから少陽胆経の頷厭・懸顱と交会してそこから曲がり
太陽小腸経の顴髎と交会する
分枝は耳の後ろから耳の中に入り再び出てきて耳前で太陽小腸経の聴宮と交会する
聴宮→耳門→和髎→少陽胆経の上関→糸竹空→少陽胆経の瞳子髎で胆経と接続する
三焦と言う臓腑は他の五臓六腑の外側の腑として考えると分かりやすく
胃→小腸→大腸が食べ物を通す腑なのに対して
それらが取り込んだ水穀の精微や気血津液を通すための腑と言えます。
体表と他の五臓六腑の間に位置するので、
半表半裏とも言われます。
それ故に外側からのアプローチの鍼灸と内側からのアプローチの漢方
どちらからでもアプローチしやすい上にコラボが有効だったりします。
ですので少陽胆経も含めた少陽経上で起こる不調を一つの指標として
また気血津液の通り道であることから液門や中渚など水の流れを連想させるツボも多いです。
また耳の中を通る経絡であり、西洋医学的にも耳の内耳は体液に満たされており
体液の変化を受けやすい場所でもあるので、耳鳴りやめまいなどへのアプローチにも有効な経絡だと言えます。
また気血津液の巡りが悪くなる場合三焦経の問題だけでなく他の臓腑が絡んでいることも多いのでその場合はその経絡と合わせた対応が大切なのはもちろんです。
太陽膀胱経の流注について
目頭の睛明に起こり額を上り督脈の神庭・少陽胆経の頭臨泣と交会し
頭頂に上行して督脈の百会と交会する
そこから耳の上角に向かい少陽胆経の曲鬢・卒谷・浮白・頭竅陰・完骨などと交会する
百会から分枝は脳に入り督脈の脳戸と交会しそこから再び外に出て
通天→絡却→玉沈と頭頂から下降していた流注と合流しさらに下へ
玉沈→天柱→督脈の大椎→陶道→大杼
そこから脊柱の1寸5分外を下降します。
腎兪にて内側に入り腎に絡し膀胱に属します。
別枝は天柱→附分と脊柱の3寸外を下降します
その後大転子部を経て少陽胆経の環跳と交会してさらに下降
膝裏で別枝と合流さらに下に降り
足小指の小指側の至陰で少陰腎経と交わります。
背中部分を流れる経絡であり腰痛にも有効で
さらに背部兪穴はそれぞれの臓腑の経気が輸注しており
臓腑とも連絡しています。
さらに脳にも入っている経絡なので脳の不調にも応用が効き
太陽膀胱経と表裏の腎
太陽小腸経と表裏の心
との関係もあり心腎交通(上下の熱バランスの問題)へのアプローチにも使える経絡になります。
中医学で感染症対策を考える
この世の中のウイルスを全て身体に入れないのはほぼ不可能
— オックー@漢方(中医学)+鍼灸 #オックー中医学勉強会 (@okukatu42) 2020年11月28日
大切なのは一度に入る量を減らし
少量なら対抗できる体力をつける事
中医学では
量を減らす→邪
体力をつける→正
正邪闘争と考える#感染症対策 #中医学 #漢方 #鍼灸
これを軸に感染症対策について考えると巷で言われている対策がスーと理解出来ると思うのです。
その1
換気を徹底する→邪を減らす
換気をし過ぎ身体を冷やす→正を保てない
これでは本末転倒です。
なので換気をする場合は服装などで冷やさない工夫も必要となります。
その2
マスクをする→邪が入るのを減らす
マスクにより喉の乾燥が減る→正が整う
人がいないところなどではマスクを外し深呼吸→ストレスや心肺機能低下を防ぐことで正が整う
これにより常にマスクを付けないといけないと言う意味の無い精神論
みたいなのもおかしい事が分かりますよね、メリハリつけましょう!
その3
このニュースは今後一波乱ありそうだなぁ。取り合えず紅茶のんどこww
— 櫻井 大典 / ゆるゆる養生屋さん (@PandaKanpo) November 28, 2020
奈良県立医大 お茶の成分でウイルス無害化を確認(奈良テレビ放送)https://t.co/2ghN8BP5TI
こういったニュースがあると猫も杓子もお茶を大量に飲んだりしそうですが
中医学的に考えると大量の飲水は尿が多くなるので身体が冷える
身体が冷えると衛気と言う身体のバリア機能が低下
緑茶は涼性
紅茶は温性
なので紅茶の方が身体は冷やしにくい
そうすると喉を潤す程度の温かい紅茶を人の多いところから戻ったりしたらちびちび飲むのが理想だと考えられます。
紅茶をちびちび飲む→喉のウイルスを流し胃酸で処理(邪を減らす)
水分の取りすぎで身体を冷やさないよう気をつける(正を減らさないようにする)
とバランスのよいケアをとなるわけです。