五臓のイメージ国として考えると分かりやすい
昔の人も五臓を
心は「君主の官なり、神明これより出ず」
肺は「相傳の官、治節これより出ず」
肝は「将軍の官、謀慮これより出ず」
脾胃は「倉廩の官、五味これより出ず」
腎は「作強の宮、伎巧これより出ず」
などと昔の官職にたとえ表現しているのですが
なじみのない名前でピント来ないですよね。
現代風にそして私の持っているイメージも含めて五臓を例えてみたいと思います。
心
「神明を主る」
心が精神思維活動を主宰*1
「血脈を主る」
心が脈管内で血液の運行を推動する
国で言いますと王様で国の代表ですべての国民の意思のよりどころであり国として成り立つ推進力であると考えます。
王様は実在する人物でなくてもよく
国家としての理念などでも良いと思います。
そういった部分でも最も実体より遠い概念で陽な存在とも言えます。
脾
「運化を主り、後天の本である」
飲食物からすべての臓腑に必要不可欠な気血を生産する
国で例えると
肺
「気を主り、呼吸を司る」
気の生成と不達に関与し、呼吸を主宰する
脾の生成した気血に外界の気を加えそれを全身に分配します。
「合は皮毛である」
肺が体表の発汗などに大きく関わり外部からの影響も受けやすいこと
「肺は嬌臓である」
肺は弱い臓器であり外からの外邪の影響を受けやすい
国で例えると
第二次産業*3第三次産業*4従事者で一次産業の作り出した物に付加価値を与え流通などさせる。
また戦争などの有事には民兵として戦う人たち
肝
「疏泄・条達を主る」
気の巡りをコントロールして臓腑・経絡・気血・器官の活動をのびやかにする
脾胃の腐熟と運化を推動する
心の主宰する精神を興奮や抑うつがないのびやかな状態にする
「血を蔵す」
肝が血液を貯蔵し血流量を調整する機能をもつ
国で例えると民衆から選ばれた政治家、本来民衆の代表であり民意に基づき国を円滑に動かすや国民の作り出した財産(肝血)を管理し上手く運用する立場、財産が少なすぎると上手く運用できないですし、王様や自身を守るため悪政を強いたりもする
腎
「精を蔵し、先天の本である」
先天の精とは父母から受け継いだ生まれもっての生命力
精を蔵すとはその先天の精と脾が作った後天の精どちらも蓄えると言う意味
「納気を主る」
肺が取り込んだ気を取り込み貯蔵する、呼吸がスムーズに行えるように調整もする
「水を主る」
水液代謝を調整する機能がある
国で例えると国土やそこに建設された建物や農地すべて、先祖から受け継いだ財産でもある。堤防などの治水施設も含む
こういったイメージから
このオックー五行図考えました。
そして書き終えてから気付いたのですが
新型コロナウイルスが弱らせるのは
身体では肺
なんですよ、中医学はフラクタル*5な医学と言いますが正にですね。
太極図の黒の中に白さらにその白の中に黒があるのはそのフラクタルな状態を表しています。