太陰脾経の流注について
太陰脾経は足の親指の親指側の隠白から始まります
ちなみに厥陰肝経は親指の小指側の太敦より始まり
脾と肝の経絡のバランスが悪いと外反母趾の原因となったりします
脾は気血を作り出す臓で筋腱自体を作るのにも関わり
肝は筋肉の動きのコントロール臓腑のバランスと見ても影響が考えられる部分です。
また太陰脾経は足の内股側を通っていますので、内転筋との関わりも深く脾が弱い人は座る時
大股開きになったり足を組んでいないと落ち着かないこともあります。
内転筋に限らず脾の不調は日頃あまり鍛えることのない筋肉に影響を表しやすいです。
さらに4の三陰交で厥陰肝経・太陰脾経・少陰腎経と足を通る陰経が全て交わります。
さらに足を上がり腹壁を登ってその途中任脈の中極・関元と交会して腹哀からお腹の中に入ると考えるので
お腹の筋肉の充実なども脾の状態の確認に有効ですね
そこから脾に属し胃を絡しますそこで任脈の下脘とも交会さらに胃から心へつながる経路と
腹哀からそのまま外側を上に上がる経路に分かれ
途中、少陽胆経の日月→厥陰肝経の期門→食竇
脇の前の周栄で後方の下(脇下)の大包へ
大包は脾の大絡と言われ全身へ気血を送る働きがあると考えられています
この脾が全ての臓腑の中心との考えにつながるツボでもありますね
解剖学的には肝臓(西洋医学)の肝静脈や門脈に影響するツボと考えると作用と場所から推測出来ます。
さらにそこから上に上がり太陰肺経の中府から身体の中に入ります
脾と肺は親子関係で
その繋がりも表しているかも知れませんし
中府は太陰肺経が内側から出る部分で重なっており面白いところですね
脾と肺は協力して気血を作りますしね
そこからは体の内側を通り喉→舌に
脾は味覚などにも大きく関わっているのが分かりますね
コロナなどの感染症で味覚に影響が出るのもこの脾・肺の関係を疑う必要があるかもしれません。