脈診はウソ発見器
ここに書いたように
脈診で気の変化を見ているのは動脈の血管壁の筋肉の動きと心臓の押す出す力の部分になります。
これらの筋肉はどちらも不随意筋と言われ自分の意思でコントロールすることはできない筋肉と考えられます。
ですが感情の変化には敏感に反応する筋肉でもあります。
ドキドキしたりすると脈拍が速くなったり、緊張すると動脈壁が硬くなっなったりします。
よくドラマなのでも出てくる嘘発見器などは脈拍の速さと肌の発汗などを確認して嘘をついているかどうかを判断するわけですから
脈診でも脈拍の速さの変化肌の汗の状態などが確認でき、さらには動脈の壁の筋肉の緊張感までわかるわけですから、嘘発見器より正確な情報が得られる可能性すらあります。
ですので脈診をする時には精神的に安定していることによって落ち着いている時の脈と患者さんと会話をしたことによって変化する部分を比較してみるのも一つの手と言えます。
この変化が大きい場合は患者さんの気持ちの核心をついている可能性もあります。
また変化ができるということは気がまだ充実しているとも捉えることもできます。
そして陰血や痰湿の情報はこういった感情の変化ではすぐに変化しないので変わらない部分であると言えます。