オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

二十四節気の夏至から処暑の脈象について(真夏)

難経と言う鍼灸の古典には季節によって出やすい脈の状態が書かれています

七難との部分ですがそれには

二十四節気夏至から処暑の時期は太陽の気が盛んになり

脈象で浮大長が現れるとあります

夏至から処暑とは年によって日は多少ずれるのですが

今年2020年では6月21日~8月23日となり最も暑い盛りとなりまますね。

太陽の気ですが、東洋医学では人間自体の状態だけでなく自然界の変化も大切にしますので人間の太陽経の気が盛んになるのでは無く自然界の太陽の気が盛んになるとのイメージの方がよいのかと思います。

脈象では浮大長が現れる

について考えて行きたいと思います。

これは穀雨から夏至

 

脈象では浮大短が現れる

に似ていると思いませんか?

chinese-medicine.hateblo.jp

 違うのは短が長に変わっているだけですね。

このシーズンも陽気が盛んで浮大の理由は同じと考えて良いと思いすが

違うのは暖かい状態に身体が慣れてきて陰血の方も充実してきている点だと思います。

それにより脈も長くなるわけですね。

もちろんこれは適切に寒暖の変化に人間が適切に順応出来ているとの前提の脈となります、夏バテをすると陰血を作ることも出来ませんので脈は短になってしまったりもしますし、汗で脱水しても同様ですね。