オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

虚熱・実熱への対応の違い+石膏・麻黄

虚熱と実熱の違いは

虚熱は陰の不足により陽が余っている

実熱は陽が余っている

と考えることが出来る

ですので対応としては

虚熱は陰(潤い)を補う

実熱は陽(熱)を抑える

となります。

ですが場合によっては

実熱でも潤いを足すこともありますし

虚熱でも熱を抑えることもあります。

さじ加減の基準として考えたいです

ただ黄連・黄芩・黄柏など乾燥させて清熱するタイプの生薬は虚熱の際は単体で使用するのは危険で生地黄・石膏・玄参など潤いを足すものと合わせての使用をする。

実熱で潤いを入れて冷やすタイプの石膏など使うときは浮腫みなどの症状がないかの確認が大切。

生薬の本など調べると石膏は

大寒となっていたりしますが私が使っていてのイメージは

そこまで冷やす作用は強くなく

大量の水を身体にいれその作用により冷ますイメージ

ですので実熱に水かけ冷す的に使います。

ですが氷ではないので冷やすのには限界があるのですが

それをブーストしてくれるのが麻黄

麻黄は入れた水を膀胱から抜いてくれるのです

水入れながら抜く!

冷えそうですよね。