植物のすごさ、なぜ生薬は効くのか
私がすごい進化を果たしているなと感心した植物について書かせてもらいます。
それはタバコです。
タバコにニコチンが含まれているのをほとんどの人が知っていると思います。
ニコチンは本来タバコが虫から身を守るために手に入れた武器です。
虫の神経に働き麻痺させる効果があります。
さらに凄いのがタバコは虫に食べられている周辺の葉のニコチン濃度を増やすこともできます。
ただ虫もさる者ニコチンの毒性に対応した虫がいます。
武器が無効化されてはタバコもお手上げかと思いきや、タバコには第2の武器があります。
シノモンです。
シノモン?となりる人も多いと思いますので説明させていただきますと
フェロモンと似たような物質でフェロモンは同じ動物の雄雌などが情報交換に使う物質なのですが、シノモンは異種の生物間での情報交換に使う物質です。
タバコから他の生物への信号となりますね。
タバコはシノモンを放出することによりタバコを食べることの出来る虫の天敵を呼び寄せます。
虫の天敵にとってもタバコにとっても都合の良いシステムといえます。
さらにこの進化の過程で手に入れたニコチンは人にとっても有毒ですが、適量摂取すると神経の興奮からの鎮静を引き起こし強い依存性を示します。
その依存性から人はタバコ栽培をしているわけですから、元々外敵から身を守る武器が転じて自身を栽培させるための武器になったとも言え人間までコントロールしているので舌を巻きます。
同様に繁栄した植物にバナナがあります。
天然のバナナには多くの種があり食べにくいのですが
人間がのない突然変異のバナナを見つけ本来なら種がないので子孫を増やせないはずのバナナを株分けしてクローンを増やし人間に栽培させることにより繁栄しています。
弱点はクローンなので同じ病気に弱いなどですね。
サクランボの出来ないソメイヨシノなども同じですね。
これはヒナタノコヅチと呼ばれる植物で根が生薬の牛膝とよばれ
牛膝の効能は
活血祛瘀・舒筋利痺・利水通淋・引血下行 ・補肝腎・強筋骨
どちらかと言うと下半身の巡り良くすることによる副産物としての
補肝腎・強筋骨であると思う。
ちなみにヒナタノコヅチは昆虫の変態を促進するホルモンをもっており
それが人間にも薬効を示すと考えられる。
ヒナタノコヅチは昆虫を変態させるメリットは早く成虫にしてしまえばイモムシなどの食害の被害を軽減できるといったもの
また植物の種は動物に食べられ未消化のまま排泄される事により
より広い範囲に繁殖するものがあります
その場合長く腸にとどまっていたくない訳で下剤成分を多く含んでいるものも多い
はぶ茶入荷しました!
— オックー@漢方(中医学)+鍼灸 #コサカ薬局堀之内店 (@okukatu42) 2021年4月9日
はぶ茶は決明子を炒ったもの
決明子は清肝益腎、去風明目、潤腸通便の作用がありますが
炒ると潤腸通便作用がなくなります。
なのでむしろ色々な人が安心して飲めるように
目の不調にいかがでしょうか? pic.twitter.com/pdNeo63nNl
決明子も多分そのために下剤効果があるのではと思う。
そして加熱することでその瀉下作用が弱まる物も多く種である決明子や酸棗仁は炒って使うのだと思う。
また麻子仁は特殊で瀉下作用を弱めるためでなく炒ることで殻を取り除くために軽く炒ているのではと考えています。
他にも植物の戦略物質を人間が活用している物は多いんです。