彼岸花(曼珠沙華)石蒜
お彼岸ですね。
彼岸花のシーズンでもあります。
彼岸花(曼珠沙華)は昼と夜の寒暖差が大きくなると咲き始めるので
桜前線のように南から咲いていくといった感じではなくほぼ全国一斉に咲き始めます。
「彼岸とは、日本の雑節の一つで、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間」
陰陽の消長がみられる季節なので寒暖差も激しくなり狙ったように咲くのも納得ですね。
また面白いのは球根を植えるとまず先に花が咲きそれが枯れてから葉っぱが出てくることです。
ですので花と葉っぱが同時に生えていることがなくどんな葉っぱなのか知らない方も多いかと思います。
こんな感じでいきなり茎が地面から出てきて花が咲きます。
葉はニラや大蒜(にんにく)に似ており
毒があるため食べられないため球根部は石蒜(せきさん)と呼ばれるのかもしれません。
石蒜は生薬として使われ
昔は悪いものを食べたときにそれを吐き出させる吐剤として使ったりもしました。※現代では胃洗浄なども出来るので使わない。
また民間療法ではすり潰して土踏まずに塗ると浮腫みが取れるなどと使われたりもします。
また彼岸花は種が出来ないので球根で増えます。
ですから基本的にあぜ道などに生えている彼岸花は人が人為的に植えたものです。
毒があるので野生動物を近づけないために植えたなどの話もありますが
実際は食べなければ問題ないわけで効果は期待できません。
また年貢が厳しかった時に毒草は取り立てられないので飢饉のときの予備食糧として植えたとの話もあります。
毒が水に溶けだす性質があるので水にさらし毒抜きして食べていたなどと言われますが、うまく毒が抜けなかった場合のリスクを考えるとおススメ出来ませんね。