プロテインは胃腸に重い?
患者さんにプロテインをオススメすることがあるのですが
「胃腸に重くないですか?」
と聞かれることがよくあります。
いつもの食事にプラスで筋肉をつけるために、
ボディビルみたいに使うイメージが強いからだと思うのですが
タンパク質をしっかり取ってもらいたいが肉類は胃もたれして辛いとの方に
食べられない代わりの補助として食べてもらうのであれば
スムーズに吸収されるように工夫されたプロテインはオススメです。
同様の理由からコラーゲンをオススメしたりします。
コラーゲンはタンパク質の一種だからです。
コラーゲンをオススメするとマリンコラーゲン*1と動物性コラーゲン*2どちらが良いのですか?
と聞かれることがあります。
そんな時には
「魚と肉どちらを食べる頻度が多いですか」
と確認をして少ない方のコラーゲンをオススメします。
どちらが良いというよりバランスの方が大切と考えるからです。
また食品として広く流通しているコラーゲンにゼラチンがあるので、
ゼラチンをオススメすることもあるのですがそうすると
「帰りにコンビニでゼリー買って帰ります」
なんて方もいますですが市販のゼリーの多くにはゼラチンは使われておらず
増粘多糖類といった寒天のようなもので固められています。
それは温かいところに放置した時の変性が少なく、ゼラチン特有のにおいもないので
管理しやすいから。
お味噌汁に溶かしたり、ごはんを炊く時少し入れたりするのがオススメ
ごはんは表面がコーティングされ艶UP、冷めてもベタっとしないなどの利点も
そしてこれらに近い生薬が阿膠(あきょう)
ロバや牛の皮を煮詰めて作ったニカワ塊です。
ロバの物の方が良品と言われますが
近年ロバが農作業に使われることが激減トラクターなどに取って代わられた
生薬のためだけに育てるので価格が高騰しています。
それだけでなく需要も増えているのもありますが
阿膠の効能は
補血・滋陰・止血・清肺潤燥
性味 甘・平 帰経 肺・肝・腎
と言われています。
タンパク質ですから
血液の原料となり→補血
血液の潤いを保つ血中アルブミンの原料にも→滋陰・清肺潤燥
血液の止血作用に必要な血小板などの原料にも→止血
脾の統血作用の記事もお読みください
は納得しやすい効能ですね。
また人間は動物ですので直接動物のタンパク質を摂取するメリットもあり
中医学では
血肉有情の品で真陰を補うと考えます。