お酒の身体への影響について中医学的に
中医学では飲酒すると
身体に湿熱が作られると考えます。
湿熱とは痰湿と熱のことで
痰湿は身体の巡りを悪くしてむくみになります。
これが翌日の二日酔いなどの頭痛・めまい・吐き気などの原因
また熱は飲んだ時にテンションが上がったり陽気になる原因になりますし、
痰と熱が絡まると痰火となり暴言・意味不明の行動・次の日に何も覚えていないなどになることも
そして痰湿と熱で言いますと熱は陽なので変わりやすくすぐに冷めやすいのに対し痰湿は陰で次の日にも残りやすい。
そして陽は陰を巡らせたりする作用があるので、迎え酒などすると一時的に陽が補われ痰湿での不調が楽になったりすることも、ただしさらなる痰湿も生むのでオススメは出来ませんね。
お風呂・サウナ・運動などで汗をかくと早く二日酔いが回復することも多いのもこのため。
ですので二日酔い対策としては湿熱を取ってあげること、またすでに熱が無くなっているようなら痰湿取るだけでよい場合もあります。
さらに長期に多くのお酒を飲みつづけた場合痰湿からの痰瘀互結により血流も悪くしますし、脾の機能を低下させ気血を作り出す力も下がります。
また熱により血を消耗することもあります。
これらを総合的に考えると
酒飲みは
気血不足があり、血瘀・痰湿もある方が多いと言えます。
これ逆に考えると
— オックー@漢方(中医学)+鍼灸 #オックー中医学勉強会 (@okukatu42) 2020年9月17日
疎経活血湯→去風湿・活血・補血する漢方
酒飲みはそれが必要な状態になりやすい(痰湿溜める・血瘀になりやすい・血虚になりやすい)
と考えられる。
また、去風湿薬は温性に傾くものが多いなか竜胆なども入っており寒熱のバランスもよい#中医学 #漢方 #鍼灸 #お酒 https://t.co/rF7uBzt3rS
疎経活血湯は血を補い湿を去り活血するのでとても酒飲みの慢性腰痛などによいのですが、これらの生薬が胃腸の負担になることもあり、
気血不足からの脾気虚に発展していないかは考慮するのが大切だと言えますね。
もちろん少量の飲酒はリラックス効果や身体を温める効果もあり身体に良い部分もあることがあります。
食前に少量のお酒を飲むと胃の熱(エネルギー)も足してくれるので食欲増進作用もあり、食前酒などに使われます。
またお酒は毛細血管を開く作用があるので熱が逃げやすくなる事もあり身体の奥底から温めるのには向かないところもありますこれは唐辛子、生ショウガなども同様で発汗でむしろ身体を冷やす事があるので注意です。