二十四節気の霜降から冬至の脈象について(冬)
少陰とは
— オックー@漢方(中医学)+鍼灸 #コサカ薬局堀之内店 (@okukatu42) 2020年10月23日
心・腎のこと
身体の上下のバランスに大切な臓ですね
上熱下寒に気をつけないといけない
時期なのかもしれませんね。#中医学 #漢方 #鍼灸 https://t.co/KQA9vQ8PvW
このツイートで出てくる脈
脈象では緊細で微が現れる
について考えると
緊とは脈の表面に緊張したような硬さのある脈でして
- ストレスなどで気の疏泄が失調した時
- 気血が充実しており脈に張りがある場合
- 激しい感情などで血圧が上昇したような場合
- 外寒邪により冷やされた場合
- 痰湿が多く血液が増えている場合
などが考えられます。
このシーズンは急激に冷えるので4での可能性が一番高いのではと考えられます。
感情に関していくと季節と関係ないので1・3の可能性は低いのかなと
2に関しては急激に冷えることにより陽が減り相対的に陰が余り血圧が上がることはありますが、この場合だと上手く機能していないので5と考える方が妥当かもしれないがどちらの場合でも一緒にかかれている細や微などに矛盾が生じます。
そして細とは脈が細く微とはさらに細くてあるかなないかはっきりしない脈
これらが起こる状態は
- 気虚でしっかり血液を送り出せていない
- 陰血不足で脈に流れる血液が少ない
- 気血両虚で送る力も送られる血液もない
- 痰湿や瘀血といった病邪により気血の運行が上手くいっていない
- 気滞ににより気血の運行が上手くいっていない
などが考えられます。
この場合も5だと季節と関係ない感情に関わりますのでその線はないかなと
2・3は寒くなるシーズンなので冷えることにより陽が減り相対的に陰が余り血圧が上がることがありむしろないかと
寒くなると痰湿・瘀血はできやすいので4はありか
もう一つはと寒くなることで減少する陽気による1の可能性が高いのかなと考えられます。
そう考えると
正虚として陽虚
邪実としての寒邪or痰湿・瘀血
がある状態と考えるのが良いのではと考察します。
chinese-medicine.hateblo.jp
身体の
君火を宿す心
真陽を宿す腎
が関わるのも納得なところかもしれませんね。
ただこの難経での少陰の気とは東洋医学では人間自体の状態だけでなく自然界の変化も大切にしますので人間の少陽の気が盛んになるのでは無く自然界の少陽の気が盛んになるとのイメージの方がよいのかと思います。
季節的なものでいうと、今はまだ秋(今の日本が昔の中国と同じかどうかは置いておいて)なので、やや毛脈がでていて正常など、時期の変化でもいろいろな脈の変化がありますし面白いですね☺️
— かばたろう (@kabatarooo157) 2020年10月23日
参考までにTwitterでのやり取りもどうぞ