オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

花粉症になりやすい人とそうでない人

日本人の多くが悩んでいる花粉症f:id:okukatu:20200923112411j:plain
ならない秘訣は花粉と多く接触する機会を減らすこと

身も蓋もないと思われるかもしれませんが

実はとても有効な手段なんです。

花粉症は現代になって増えてきているのが特徴

林業が衰退して手入れのされていない杉が多くあるため

花粉の飛散量が多くなっているのも一つの要因と言われています。

これに関しては個人での対応は難しいですね。

とても多くの花粉が飛散すると予想されている日はマスクをするなども予防としても有効です。

ですがマスクも蒸れてりしてなかなか不調のない人は面倒になってしまうもの

新型コロナ流行によりマスク着用率が上がっているので花粉症の新規発症率が下がるかもしれませんね。

また花粉症は複合汚染とも言われ大気汚染やカゼで鼻粘膜や喉が弱ったところに大量の花粉に暴露されると身体の内側に花粉が侵入してしまいます。

それが繰り返されると身体は花粉を敵として認識するようになってしまいます。

それが花粉症です。

ですのでカゼがきっかけで花粉症になる場合もあります。

カゼで粘膜が弱ったところに花粉が入り込むのですね。

そう考えるとカゼを引いた時のマスクは人にカゼを移すのを予防するだけでなく

花粉症などの二次的な疾患の予防にもつながっていると言えますね。

ですが元気な人間は身体の内側に花粉が侵入しないためのバリアシステムを持っているのでそれが正常な場合は多少の花粉に暴露されても直ぐに花粉症になるようなことはありません。

それが鼻の粘膜や喉の潤いや繊毛の働きです。

潤いが花粉をキャッチして繊毛が押し流しそれを胃酸・消化酵素が分解し無害にする、といったバリアが常にあるのが理想と言えます。

中医学ではこれらの働きを肺陰・衛気として考えたりなかったり上手く機能していない場合そこへアプローチすることで、カゼや花粉症になるのを予防することが出来ます。

また一度花粉症になってしまった場合でも過剰な免疫反応をコントロールすることにより軽減することも可能です、それについては後日書かせてもらいますね。