eスポーツ×中医学
いま話題のeスポーツと普通のスポーツの違いについて東洋医学的にどのようなアプローチが出来るかの違いで考えていきたいと思います。
eスポーツとは体を動かすことより脳を使うことを重点に置いた競技だと考えられますので中医学などで考えると心と肝を中心に使っていると言えます。
それに対して通常のスポーツは体を動かすことが中心ですので、心・肝の指令のもとに脾・肺が動いているというイメージで良いかと思います。
こちらを読んでいただければそれぞれの臓腑の関係が分かりやすくなると思います。
以前に通常のスポーツについての考察をあげたのですが
eスポーツの場合競技中はより心・肝を使う割合が高くなります。
ですが心・肝がしっかり働くためにはベースとなる腎がしっかりしている必要があるのです。
そしてその腎を整えるのは脾・肺の働き
一流のeスポーツ選手は筋トレやランニングなどもしっかりしていたりするのがここであると思います。
こういった側面を考えた時に中医学でeスポーツに対してどのようなアプローチができるかと考えますと
競技中とそれ以外の時間帯での切り分けた対応が必要だと考えられるのです。
eスポーツの競技中の状況は車の運転にとても似ているところがあると思われます。
こんな感じで座ってやるのですから。
ですので以前に書いた煽り運転の記事が参考になると思います。
どちらの場合も集中力が要求され体を動かすことがあまりできません。
ではどんなことができるかと言うとよりより脳血流量の改善(平肝)を図ったり、体を動かせないことによっての気のめぐりの悪さを改善する(疏肝)などのアプローチが出来ると思います。
そして他のスポーツとの違いの大きな点は体を動かすことが少ないので交感神経と副交感神経の切り替わりがスムーズに行きにくいということにあると考えられます。
試合に負けてしまった負の感情なども引きずりやすいと言えるのです。
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ですのでより深呼吸などの副交感神経を高めるような呼吸の方が要求されることが多くなると思います。
競技中以外の時間帯のケアとしての中医学でのアプローチは、 肝の暴走を少しでも抑えてあげ脾・肺がスムーズに気血を作り出せる環境を作ってあげることだと考えられます。