高血圧(呼吸で自律神経を整える)
現代人は無意識に口呼吸になっている人が多いです
人間以外の動物は激しい運動をしても基本、鼻呼吸をしています。
競馬の馬が鼻息荒げているのみれば分かりますね。
人間は話をすることが多いので舌のポジションが本来の場合でない
下顎にべったりとついていることが多いのです。
そうしますと、気道が狭くなり呼吸も浅くなりますし
鼻呼吸のメリットである脳を冷やす効果も下がってしまいます。
また呼吸も浅くなりがちで、酸素濃度が低くなるとそれを補おうと心臓が頑張ってしまい血圧が上がってしまったりします。
また呼吸が浅くなると交感神経が優位になってしまうのも問題です。
交感神経優位になると血圧が上昇しやすいからです。
鼻呼吸をしっかりするポイントは
舌を上顎にピタッとつけるのを意識することです。
中医学では肺は呼吸だけでなく
気を主ると考えられます。
気の巡りをコントロールするとは血流をスムーズにしたりもするわけで
適切な呼吸が血圧に影響するのは明白です。
また気の巡りとは西洋医学で言う自律神経との関りも大きいです。
中医学での心とは西洋医学で言うポンプ機能としての心臓だけでなく脳の精神活動のことも指していますので、鼻呼吸で脳のクールダウンが出来るのも、心・肺の協調機能(宗気)を表しているのではと考えられます。
また肺と関わりの強い衛気(免疫機能)を高めるのにも有効です。
西洋医学的には鼻腔の粘膜などで細菌などの侵入を軽減するのですから当然ですね。
中医学での腎は納気(気をしっかり格納する)に関わり腎の経絡は喉を通っているので
鼻呼吸で気道がしっかり開くのは腎へのアプローチにもなっていると考えられます。
また舌を上顎に常につけていると歯痕(舌の周りにできる歯形のようなギザギザ)も出来にくくなると言われており、
中医学では歯痕は脾(胃腸機能)の影響も大きいと考えられるので
脾・肺が協力して気血を作っていることとの関わりがそこに現れているのかな?
なんて考えると面白いかもですね。
こういったことから本来の呼吸機能である鼻呼吸はとても大切であることが分かるかと思います。
ぜひ上顎に舌をつけるのを意識して行きましょうそうすると無意識に鼻呼吸が出来るようになってきます。
で交感神経の重要さも書きましたが
どちらの呼吸でも鼻呼吸は大切です。
本来呼吸は鼻でするようになっていますので。