起立性低血圧を中医学で考える
起立性低血圧のお子様に
病院からミネラルと水分の摂取をススメられているとの話を聞き一つのアプローチとしては良いのかもしれないが、
もっと中医学ならアプローチの幅は広いなと思ったので書かせていただきます。
中医学には低血圧との概念はありません。
ですがそのような状態になっている原因を考えることは出来るのです。
まずは血液をしっかり送り出すことが出来ていない状態
気血不足と考えられます。
これは脾の影響が大きいと言え、脾には昇清作用と言う必要なものを上に上げる機能があると考えるます。
ですのでこのパターンの場合はなぜ脾が弱ったか?
食生活、ストレス、気候なども考慮してアプローチします。
もう一つのパターンとして立ち上がるという急激に血圧を上げないといけない状態なのにそれに合わせスムーズに血圧をあげることが出来ない自立神経失調のような状態
これは気滞と考えられ、肝の関わりが大きいと考えます。
ですが気滞が起こっている原因も様々ですので
ストレス、肝血不足、腎陰不足、気候変動などを考慮してアプローチします。
どちらの場合も以前に書いた筋肉は裏切らないに通ずる部分はあるなと思います。
筋肉は血を蓄え気を作り巡らせる力があるからです。