少陰心経の流注について
心は血脈を主ると言われるように
動脈・静脈の走行と少陰心経の流注が類似しているのが分かるかと思います。
下行大動脈→腹腔動脈→消化器官
とのつながりを少陰心経→太陽小腸経のつながりと考えたのかもしれません
この動脈によって供給される血液によって消化吸収機能は維持されているので
脾(胃腸機能)は心の子供であるとの相生の考えも納得ですね
また
下行大動脈→左右腎動脈→左右腎臓
とのとても太い動脈での心腎のつながりは心腎交通を連想させますし
そこからさらに大きな上半身と下半身のバランスとして古代の人は観察していったのではと考察出来ます。
心・腎の相剋の関係ですね
位置関係としてはこちらの五行図の方が理解しやすいですね
また心から目につながる経路も動脈静脈の経路として考えることも出来ますし
心は神明を主ると考えますから
目の輝きなどで神明の状態を確認したりする中医学の考えからも
心から目につながっているのは自然な流れだと思います。
また小指の少衝で終わるのも面白く
心臓に不調が有るとき左手の小指に放散痛を感じることが多いのも古代の人が知っていたのではと思われます。
感覚として感じるということは
小指に鍼灸の刺激→脳→心臓
とのつながりで鍼灸刺激が心臓に良い働きをするとも考えられます