肝気虚について
私の考えとしては肝気とは二つがあり
①一つの肝気には気虚が起こらないと考えています
これは脳の指令の部分
これがなくなる状態では人間は死んでしまっているから
脳はその機能を維持するために他の臓器に様々な指令を出します
時にはそれが肝陽上亢や肝火上炎と言われる状態
ストレスでイライラしたりするのもこの状態ですね
②もう一つの肝気は
その脳の機能自体を支える力
こちらには気虚が存在し
これが低下するとイライラする気力すら起こらなくなります
そして①②ともに問題がある方が②の部分を部分だけケアすると
脳が暴れだしイライラや肝陽上亢の状態をむしろ起こしてしまうことがあります。
逆に①の部分が強いからと瀉の治療をし過ぎますと②まで消耗してしまうことがあります。
てんかんや興奮が強いときに瀉をすると症状は落ち着くが、元気がなくなってしまったり簡単な計算すらできなくなってしまうのはこのため。
補瀉のバランスを取った治療が必要のなのももちろんですが
この二重構造も理解しておくとメンタル系の疾患の治療に幅が広がると思います。