陰陽について①
陰陽とは対立しながら統一された両面を表している。
対立に目が行きがちですが大切なのは統一
一つの側面(統一)に対しての対立している部分を探すことが大切なのです。
例えば全然関係ないように思えるものでもある一点で比較すれば陰陽といえる場合があります。
例えば人間と犬、一見陰陽にはなりそうにありませんが
体温の高さで比較したとすればそれは体温という同一の部分で比較すると陰陽であると言えます。
基本的に犬の方が体温が高いですから
犬の方が陽
人間が陰となります。
また思考(陽)と肉体の動き(陰)の比率で考えると
より脳が発達した人間が陽
より肉体が発達した犬が陰
となります。
逆に人が無意識に陰陽と思っているが、なぜと言われると意外と意識していないものなんかもあります。
例えば月と太陽
月は陰
太陽は陽
と多くの人は答えると思うのですが
どの部分を比較して陰陽と言っているのでしょうか?
空にある天体の代表としての共通点があり
それの明るさでの比較または熱量での比較などをして陰陽と考えているの訳ですが言っている本人が熱量、明るさどちらを意識しているのかはっきりしているかは不明です。
このように共通点なしだと比較は出来ないのがお分かりだと思います。
中医学での治療でもこれはとても大切で自分がどの部分の引用を考えているのかを常に意識しないと、 基準がないわけで 治療方針がバラバラになってしまいます。
例えば肝・肺は
場所という共通点で比較すると
上にある肺は陽
下にある肝は陰
機能という共通点で比較すると
外側に発散する力のある肝は陽
内側に収斂する力のある肺は陰
となります。