東洋医学で血液を考える
東洋医学を始めた時、
気血津液という概念を学びますが
血は血液のようなもの
津液はそれ以外の体液と学ぶことが多いかと思います。
ですが実際はそこまで血と血液は近い概念ではありません
血の主な作用は営養作用で、人体と精神の両方を養います。
この部分はまさに身体中を巡り栄養や酸素を運ぶ血液の作用が当たると思われます。
ですが血液の機能はそれだけに収まらず
ものすごく多くの糖質を消耗し熱も生産するが体積はそこまで多くない脳を冷やすのも血液です。
その部分の働きで考えると津液の働きも担っているのがわかります。
また血液の動きは気の働きです。
興奮したりすると頭に血が上ると言いますが
この場合の血とは西洋医学での血液のこと
興奮することにより脳がフル回転して多くの血液を求めているからだと考えられますが、
東洋医学的には興奮することにより肝が熱を持ちそれにより気が上逆すると考えます。
血液の動きが上方向に向かっているのが気の動きで本来より上に向かっているので上逆と考えます。
ですから西洋医学で言う血液とは気血津液すべての働きの一部を担っているともいえるのです。