オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

痰飲(たんいん)とは

痰湿とどう違うの?

となると思います。

広い意味での痰飲は痰湿とほぼ同じものと考えてよいと思います。

ちなみに痰は粘りが有るもの飲はさらさらしたものです。

また狭義での痰飲は上手く巡らなくなった体液(痰湿)が腸や胃に溜まった病証

溜まる場所や状態により

痰飲(腸胃)・懸飲けんいん(胸脇部)・支飲しいん(胸膈、胃脘部)・溢飲いついん(四肢、肌肉、皮下)などに分類される。

また伏飲(ふくいん)の場合は伏は場所ではなく隠れていた飲との意味で

例えば寒邪が入ってきたとき元々あった伏飲と結び付き咳やさらさら鼻水などがでる場合がある。

青竜湯の証ですね。

留飲(りゅういん)は飲が一定の場所に留まった状態をあらわしています。