オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

軟堅散結(なんけんさんけつ)

塩味のものやミネラルを多く含む生薬などや食べ物は軟堅散結(なんけんさんけつ)と言い堅く凝り固まった塊を軟らかくして崩す作用があると考えます。

堅く固まったものとは

①ガン・ガングリオン麦粒腫などと言えばイメージしやすいですね

②便秘などで便がとても堅く塊っているのも含まれます。

軟堅散結で使われる生薬ですが①②どちらに効果があるのか?

は考える必要があります。

牡蠣、土べっ甲、海藻、昆布、海蛤殻(ハマグリの殻)、玄参、母貝、栝楼仁などは①に

玄参、栝楼仁、芒硝などは②

に効果があります、どちらにも効果があるものがあるのがわかるかと思います 

②に効果があるタイプは便通に水分を引きだし軟らかくしていると考えられ、西洋薬の酸化マグネシウムに近い作用と考えられます。

①のものは塩味のものが多く潤いを維持したり、抜きだしたりに働きその動きが堅くなったものを軟らかくするのではと私は考えています。

Twitterで見た内容ですが

【割とマジでお手軽なデトックス

朝イチ空腹時にぬるま湯にひとつまみの塩入れて「少しだけ塩味感じる」位にして250CC位飲んでから朝の身支度してたらビビるくらい便通良くなる
濃さとかぬるま湯の量は個人差あるけど、朝イチのコレで寝てた消化管起きる模様

 

これも軟堅散結の動きを作り出すことによる作用と同じように考えることが出来るのでは?

と思った次第

津液の流れで考えると
もちろん他に分岐する部分もあるが
脾(胃腸機能)→肺→腎
となります
塩味のものは腎に入りやすく
脾→肺→腎
で入る訳で
この流れを作り出しそれにより便通もスムーズにするのではといった感じ、アスピレーターが水の流れにより減圧の力を引き出すのと同じようなイメージです。