オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

漢方薬・中薬・生薬・中成薬?

漢方を勉強し始めると

中成薬であったり中薬だやったりという言葉を耳にすることがあるかと思います。

どう違うのと分からなくなってしまうこともあるかもしれません。

基本的に漢方薬とは日本で漢方医学に基づいて構成される、生薬の組み合わせで作られた薬のことを指しています。

※生薬とは自然物(鉱物・動物・植物など)で漢方や中成薬の原料になるものや民間療法で使われるもの

※民間療法とは中医学漢方医学のように理論体系ななしていないが経験上これに効果があると昔から言われているものを指します。

漢方は元々、中国大陸から入ってきた技術ですので、 元々の原典に書かれている構成が同じだったりすると、中国で出される中医学に基づいた生薬での薬と濃度などは違っても同じだったりします。

基本的に中国で使われるお薬の方が濃いことが多く日本の3倍量ぐらい使うのが一般的です。

この3倍量を使ったりするのは中国の病院などで生薬を煎じる形で使うものになっていきます。

中国でも薬局などで手軽に買えるように 一度煎じたものをフリーズドライで粉にして固めたものなどがあります。

この場合の濃さはそこまで濃くないものも多い

これら手軽に飲めるようにした物が中成薬です。

日本で一般的に使われる漢方薬と言われるものは フリーズドライなので粉にしたものが多くエキスと呼ばれます。

ですので中成薬と日本のエキス漢方は似たようなものとなります。

成分構成は同じ名前でも中成薬と漢方で微妙に違ったりしますし、

日本の漢方でもメーカーにより使われている生薬や比率が微妙に違うこともあります。

また中薬は中医学で使われる方剤の原料となるもののことですので生薬と同意義だといえます。