オックー@漢方(中医学)+鍼灸

薬剤師・鍼灸師・国際中医師A級のオックーが基本、中医学について書いています。

直立二足歩行について①

人間は4足歩行から直立二足歩行に進化したと言われています。
元々4足歩行用に設計されていたのを無理やり二足歩行に当てはめた部分が多く見受けられます。
ですので体に大きな負担を与えているのは間違いありません。
では中医学的に考えた時に五臓六腑のどこに一番負担をかけているのでしょうか?
私は心だと考えています。
そして西洋医学的に一番負担をかけていると思われる臓器は心臓だと思います。
なんだ一緒じゃんと思われる方も多いと思うのですが
一見同じように見える心と心臓
中医学でいう心は西洋医学で言うポンプとしての心臓以外に 物事を考える などの精神活動もになっていると考えますから脳の事も指しています。
人は直立二足歩行になったことにより足先から頭までものすごい高低差の 血液循環が必要になりました。
この部分では 中医学、西洋医学どちらの場合でも ポンプに負担がかかっているのは明白です。
ですので人間は眠れなくても横になることで心臓への負担を軽減する時間は設けたいですね。
電車や車の移動中に仮眠をとる生活では心臓を休ませていることにはならないので注意ですね。
では脳に関してはどうなのでしょうか?
人は直立二足歩行になったことにより手が自由に動かせるようになり脳が急速に発達したと言われています。
体を動かしたり本能的な行動をする以外に考えて行動することがとても多くなった脳
大量のエネルギーを消費するようになり熱も発散するようになりました。
怒りや不安などの感情も多くなり脳へのストレスも多くなっていると考えられますね。
少し話はそれますが
この大量のエネルギーを消費することに合わせ人間はビタミン C を作らなくなったとの説もあります。
ビタミン C を作るのには大量のブドウ糖が必要です。
脳がブドウ糖を欲するのでそれを節約するために外部からビタミン C を取り入れるようになったのではとも言われています。
また自分で抗酸化作用の強いビタミンCを作れなくなった人間は尿酸を身体に残すことでその代わりに代用したとの考えもあります。
尿酸はとても強い抗酸化作用を持っているためです。
ですがこれは諸刃の剣で尿酸が多すぎると痛風になります。

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