身体は季節の影響を受けやすい(春)
東洋医学に五季という考えがあります
肝心脾肺腎それぞれの不調が出やすい季節のことです。
肝→春
まずは春に関して書きます。
春は急激に暖かくなります→陽が増す
陰陽のバランスを取るため必要な血・津液(陰)が増加しますがまだ追いついていないシーズン
肝の機能を正常に運営するための血・津液まで不足してしまいます。
そうすると肝の機能が空回りを起こして
肝気が高ぶってしまいます。
これがいらいらや精神の不調にもつながり
春はメンタル系の疾患が増える一要因になっているとも考えられます。
またそこまで行かなくてもぼーっとしてしまったりしての事故なども多くなりますね。
また空回りしてたかぶるタイプのばかりではなく不安感などを訴えられる方も多くいます。
これは元々の気質によるところも大きいと考えられます。
元々のテンションが高い人は理性が抑えられてしまうのでよりテンションが高くなる。
元々不安や悪い方向に考えてしまう傾向の強い人はそれを和らげる理性が抑えられるわけですからより不安になる。
どちらの傾向もある方は躁鬱のようになる場合も考えられます。
お酒を飲んだ時に明るくなる人や泣き上戸になる人などがいるのに近いかもしれません。
また肝は気の巡りをコントロールしている場所でもありますから、そこの状態が悪くなると部分的に気の詰まりが生じ熱を持ったりすることもあります。
ですので春先は炎症などの疾患も多く出やすい時期です。
これらは西洋的に考えても体の熱を逃がすために毛細血管などが開き血液が急激に必要になる。
それにより脳や内臓への血流が悪くなるということで説明ができる部分も多いです。
また外界での陽気が増しているのに対して体の方がまだ追いついてきていないことが精神的な部分での不安定を及ぼしている可能性もあります。
春は新生活スタートも多くそれもメンタルに大きく関わる肝への負担となります。
自身の傾向を知っておけばそのシーズンをうまく乗り越えるヒントにもなるかと思いますね。
他の季節については順次書かせていただこうと思います。