あなたの浮腫みの原因は潤い不足かも?
中医学には
痰湿と津液と言う概念があります。
どちらも体液などのことですが
津液とは機能している体液で潤いのようなもの
上手く巡らず機能していない体液を痰湿と言います。
浮腫みなどは痰湿と言えますね。
ですから痰湿はあるが津液はないといった状況も起こり得ます。
痰湿があるということはうまく巡っていないわけですから、そこで詰まってしまい本来使えるはずの潤いすら痰湿となっていることもあります。
また本来の巡る潤いがないために部分的に痰湿になってしまうこともあります。
なかなかイメージしにくいと思うのですがこれを西洋的に考えると意外と分かりやすかったりします。
人の血液の中にはアルブミンというタンパク質が含まれており。
血液の浸透圧をコントロールしています。
これが不足してしまうと、血液中の水分が血管から漏れ出してしまい細胞の間に溜まってしまいます。
これは機能していないむくみとなりますから東洋的には痰湿と言えます。
漢方でこういった状態を治療するためには、いらない痰湿を排出しながらも潤いを足していくという作業をします。
六味丸が三瀉三補の名方剤と言われるのもこの部分が大きい。
また参苓白朮散なども潤いを入れながら痰湿を抜くことでただ利水するだけでは抜けない痰湿がすっきり取れることがあります。
ただ補いと抜きのバランスは人により違うのでそこのバランスを調整するのも
我々、漢方相談者の仕事だと思います。
復溜というツボもいらないむくみを取りながら潤いを足す作用があるのでひとつのツボでその二つのことをやってくれているのだと私は考え使うことが多いです。
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