更年期障害を陰陽で考える
女性は、50歳前後で生理(月経)が止まる「閉経」を迎えます。
この閉経をはさんだ前後5年の約10年間を「更年期」と呼び
この時期はの不調を「更年期障害」などと呼びます。
近頃は初老の男性の不調も「更年期障害」と呼んだりすることもあるようです。
とても多くの種類不調を一括して更年期障害と言っているわけです。
年齢を重ねると身体のバランスは徐々に変わりますが、
女性は生理が来なくなったりするとホルモンの分泌量が一気に減ったりしますのでその変化が大きいです。
ですので体の陰陽のバランスが狂いやすいともいえます。
陰とは体の潤い
陽とは体のエネルギーや熱
のことを指します。
年齢とともに陰陽ともに落ちていくのが普通なのですが
どちらかだけが早く落ちてしまうことがあります。
よくある不調としてホットフラッシュがありますが、これは陰と陽どちらが早く落ちてしまっても起こり得る症状です。
顔が熱く感じるわけですから、陽が落ちて起きるというのはピンと来ないかもしれません。
怒りや不安、頭を使う
熱いお風呂に入るなど
頭に熱を持つようなことをすると
体は体液を巡らせるなどして脳の熱を体全体から逃がそうとします。
陽は体を巡らせるエネルギーですから
それが不足すると頭の部分にだけ熱が残ってしまいます。
それが陽虚タイプのホットフラッシュといえます。
また陰虚タイプのホットフラッシュは潤いがないわけですから
うまく潤いで冷ませないということで分かっていやすいかと思います。
このように陰陽で考えた場合は男性であろうと女性であろうと関係なく対応することができるのが分かるかと思います。
年齢での変化であり陰陽と言えば心腎交通だけに目が行きがちですが、生活習慣なども絡みますので他の臓腑のチェックも外せません。
例えばお子さんの受験や就職など環境変化はストレスになりますし
今までは問題とならなかった程度のストレスに対する耐性も落ちていたりするので
身体の内外の環境を考慮した判断がたいせつで
五臓全てに陰陽が存在しますので、心腎以外のそれぞれの臓腑の
つながりも大切なんですね。
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